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過去のお笑い漂流記へ
笑いの12段活用
あちこち原稿
 毎月最終水曜日毎日新聞夕刊掲載

刊笑いに生アクセス No.10 05/01/26

時代は漫才よりコント!?
 漫才で競争する「M−1グランプリ」に続いて、一人話芸(ピン芸)で勝負する「R−1ぐらんぷり」も始まっている。このどちらにもひっかからないのがコント。
 しかし、内容をよく見てみれば、最近の漫才にもピン芸にもコント的要素が多く含まれている。
 客席と共通の場をつかんだ後は、ある役柄になりきって小芝居を見せるというパターン。
 正月にTBS系で放送された「ドリームマッチ」では、従来のコンビの相方を代え、新コンビを組み直し、ネタを披露。
 忙しいお笑い人が、時間の合間を縫って本業にチャレンジする姿は興味深く、笑いづくりの修羅場もかいま見えて面白かった。
 そしてここでも特に規定されたわけでもないのに、漫才よりコントが隆盛でした。
 かつて、日常を面白おかしくいいリズムで語り合う話芸に重きが置かれた漫才も、今では発想の独自性、表現のユニークさに焦点が置かれているように思う。
 それはそうなのだ。
 若いうちは発想勝負。ましてや発酵させる時間の余裕が与えられない現況ではそうならざるをえない。
 ならいっそ、コントの「C―1ぐらんぷり」こそ現代にふさわしい。まだ何者にもなっていない若者は、何かになりきり表現することの方が得意なようだから。
 営業にはなりにくいコントですが、時代の要請を感じます。 
 うまくしゃべれない、うまく動けない現代の若者の表現手段としてはコントが近道な気がするのです。こんな思いを抱いたのも、バカリズム(=写真は絹7での「ジュリー」ネタ)のコントスペシャルベスト公演を見たせい。たとえば、「絶対に嘘をつかない」という条件で始まる「人生大喜利」は、従来の大喜利を皮肉っているし、「ポリンコピン、チョメッコソミッコ」の「無意味言葉コント」では意味の無効性を示し、一日の始まりと終わりをただ見せるコントではお客を裏切り、刑事マジコント「裏切りの六人」では、演じてる6人すらを裏切る・・・。
 今までの方法では先が見えない問題を抱えた現代、ここは一つ頭のスイッチを切り替える訓練から始めた方がよさそうですよ。
●コント頭になるライブ●
そもそもは大衆コント作家?シェイクスピアをひとりでで演じきる楠美津香の「超訳ロミオとジュリエット」
2月5日午後2時〜と6時〜の2回公演。労音東部センター(東京・北千住)03-3879-6191
現代の熊さん八つあんが芝居をするとこうなります ヨーロッパ企画「平凡なウエーイ」
2月16〜22日、下北沢駅前劇場(東京・下北沢)075-822-6667
落語家のコントも見られる? 「落語教育委員会」

2月9日、喜多八、歌武蔵、喬太郎。なかの芸能小劇場(東京・中野)
03-3833-8563落語協会  

 
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